不動産売却の仲介のメリット・デメリット、売却の流れ、他の売却方法との違いを徹底解説

仲介売却は、専門の不動産会社が買主を探し、条件交渉から契約締結までをサポートする一般的な売却方法です。他の売却方法と異なるのは、不動産会社による専門的なサポートが受けられる点です。

相場よりも高く売れる可能性がある点や、売却活動をプロに任せられる点は大きなメリットといえるでしょう。実際、「納得できる価格で売れた」と感じる方の多くは、仲介を選んだケースです。

本記事では、不動産売却における仲介のメリット・デメリットや、売却の流れ、他の方法との違いについて詳しく解説します。仲介売却が自分に合っているかを見極めるためのヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。

また、以下の記事では山陰エリア(松江市・出雲市・米子市)の不動産売却をする際のおすすめの会社を紹介しているので参考にしてください。

目次

不動産仲介による売却とは?

不動産仲介による売却とは、売主が不動産会社に依頼し、買主を探してもらう売却方法を指します。専門の仲介業者が広告活動や価格交渉、契約手続きなどを代行するため、初めて売却を行う方でも安心して取引を進めることが可能です。

仲介による売却は、価格を重視したい方や、時間をかけてでも納得できる条件で手放したいと考えている方に適しています。プロのサポートを受けながら、納得のいく売却を目指す方法として、多くの売主に選ばれています。

不動産会社に物件の売却を仲介してもらう場合の媒介契約の種類

仲介による不動産売却を進めるには、不動産会社との間で媒介契約を結ぶ必要があります。媒介契約には、以下の3種類があり、売主が選択することが可能です。

  • 専属専任媒介契約
  • 専任媒介契約
  • 一般媒介契約

専属専任媒介契約は、一社の不動産会社に売却を任せる契約で、売主は自ら買主を見つけて売却できません。ただし、不動産会社には週1回以上の販売活動報告義務があるため、積極的な営業が期待できます。

専任媒介契約も一社のみに依頼する点は同じですが、売主が自ら買主を見つけた場合には直接契約が可能です。報告義務は2週間に1回以上と、専属専任よりもやや緩やかな対応になります。

そして、一般媒介契約は複数の不動産会社に同時に依頼できる契約で、売主自身が買主を見つけて契約することも可能です。ただし、営業活動や報告の義務はなく、会社ごとの対応に差が出やすいのがデメリットです。

仲介による不動産売却のメリット

仲介を通じた不動産売却には、価格面や手続き面など多くの利点があります。不動産会社が市場の動向や周辺相場を踏まえて販売戦略を立てるため、価格設定の妥当性が高まり、売主にとって有利な条件での売却が実現しやすくなります。

具体的なメリットは、以下の4つです。

それぞれのメリットについて解説していきます。

市場価格に近い価格で売却できる

仲介による売却では、不動産会社が周辺の取引事例や市場動向をもとに価格を提示してくれます。そのため、売主自身では判断が難しい適正価格を見極めながら売却を進めることが可能です。

また、希望価格での売却も目指せるため、急ぎでない場合は、時間をかけて高値成約を狙う選択肢もあります。買主との交渉も不動産会社が代行するため、価格交渉が苦手な方でも安心できるでしょう。

市場原理に沿った価格設定と、的確な販売戦略によって、相場に見合った取引を実現できるのが仲介売却の強みです。

幅広い購入希望者にアプローチできる

仲介では、不動産会社が自社のネットワークやポータルサイトを活用し、物件の魅力を広く発信します。これにより、より多くの購入希望者の目に触れる機会が増え、売却のチャンスも高まります。

特にレインズ(不動産流通標準情報システム)への登録義務がある媒介契約の場合、全国の不動産会社から買主を募れるため、販路を大きく広げることも可能です。

幅広い層へのアプローチは、物件の特性に合った買主と出会える確率を高め、スムーズな売却を実現します。

手続きや契約をサポートしてもらえる

不動産の売却には、以下のように専門的で複雑な工程が数多くあります。

  • 売買契約書の作成
  • 重要事項説明書の確認
  • 登記関係の手続き

これらの工程は、売主にとっては大きな負担となるでしょう。しかし、仲介を利用すればこれらの手続きを不動産会社が一貫してサポートしてくれます。

さらに、必要書類の準備や税金に関するアドバイス、司法書士の手配まで代行してもらえるケースもあり、慣れない手続きに戸惑うことなく売却を進められるのが利点です。安心・確実に取引を完了させるためにも、プロの支援を受けられる仲介は心強い存在といえるでしょう。

買主と引渡時期を調整できる

仲介では、売主と買主の間で柔軟な調整が可能なため、引渡時期についても希望を反映しやすいのが特徴です。例えば、新居の入居タイミングに合わせて引渡日を設定できるため、住み替えのスケジュールがスムーズになります。

不動産会社が双方の希望を確認しながら調整を行うため、トラブルを避けながら無理のない日程で進行できます。売却後の生活設計を立てやすい点も、仲介売却が売主に選ばれる理由の一つです。

仲介による不動産売却のデメリット

仲介による売却は、高値での成約が期待できる反面、注意しなければならないデメリットも存在します。デメリットを理解した上で、売却スケジュールや目的に応じた方法を選ぶことで、失敗のリスクを低減します。

具体的には、以下の4つがデメリットです。

それぞれのデメリットについて解説していきます。

売却までに時間がかかる

仲介による売却では、買主が見つかるまでに時間を要するのが一般的です。物件の立地や状態、価格設定によっては、数カ月以上かかるケースも珍しくありません。

特に相場より高い価格で売り出す場合や、需要の少ないエリアでは、内見すら入らない状況が続くこともあります。売却完了までの見通しが立ちにくい点は、早く売却したい方にとってはデメリットといえるでしょう。

急ぎの資金化や住み替えを予定している場合は、余裕をもったスケジュールを組むことが重要です。

内覧対応が必要

仲介売却では、購入希望者が物件を見学する内覧が欠かせません。売主はそのたびに室内を整え、在宅・不在の調整を行う必要があります。

しかし、日常生活のなかで何度も内覧対応をするのは負担が大きく、仕事や家事との両立に悩むケースもあります。また、プライベートな空間を他人に見せることに抵抗を感じる方も少なくありません。

さらに、整理整頓や掃除の徹底、におい対策など、買主を惹きつけるための工夫も必要です。こうした対応は、買主が早く見つかれば問題ありませんが、売却が長期化すると大きな負担となるでしょう。

買い手が現れなければ売却が成立しない

仲介では、買主が見つかって初めて売却成立となるため、需要が少ない場合や市場のタイミングによっては、なかなか成約に至らないリスクがあります。つまり、買主が現れるかどうかが全てであるため、自分の意志では売却できないのです。

広告や営業活動を行っても、条件に合う買主が現れなければ、いつまでも売却が進まず、住み替え計画や資金調達に支障が出ることもあります。

買い手が現れない場合は、価格の見直しや物件の魅力を高める工夫を講じる必要があります。しかし、こうした対策をしても必ず売れるとは限らない点は、大きな不確実性として把握しておくべきです。

仲介手数料がかかる

仲介を利用する際には、不動産会社への報酬として仲介手数料が発生します。仲介手数料は売却金額に応じて上限が定められており、基本的には以下の計算式で算出可能です。

仲介手数料 =(売却価格×3%)+6万円(税別)

仲介手数料は、売買契約が成立した段階で支払うことになるため、売却益から差し引かれる実質的なコストとして認識しておく必要があります。

ただし、売却活動全般のサポートや交渉・契約の手続きを任せられる点を踏まえると、相応の費用ともいえるでしょう。価格交渉を含め、総額を事前に確認しておくことが大切です。

不動産仲介で売却するまでの流れ

仲介による不動産売却は、あらかじめ全体の流れを把握しておくことが大切です。流れを理解しておくことで、売却活動の見通しを立てやすくなり、スムーズに進行できます。基本的な流れは、以下の通りです。

  1. 不動産会社へ査定を依頼する
  2. 媒介契約を締結する
  3. 売却活動の開始
  4. 内覧・購入希望者との交渉
  5. 売買契約の締結
  6. 引渡しと残代金の受領

仲介では、各段階で不動産会社が丁寧にサポートしてくれるため、初めての方でも安心して進められます。

仲介以外の不動産売却方法

不動産を売却する方法は、仲介だけではありません。売却の目的や事情によっては、仲介以外の方法を選ぶことで、よりスムーズかつ適切に問題を解決できるケースもあります。仲介以外の売却方法としては、以下の3つが代表的です。

それぞれの特徴を解説します。

買取

買取とは、不動産会社が物件を直接買い取る方法です。仲介のように買主を探す必要がなく、条件が合えば短期間で現金化できます。

売却までの期間も短く、一般的には1週間~1カ月程度で売却が完了するケースが多いです。そのため、転勤など急な資金ニーズや住み替えスケジュールがある方に適しています。

ただし、市場価格よりも売却額が安くなる傾向があります。これは、不動産会社がその後リフォームや販売活動を行う前提で利益を見込むためです。スピードを重視する方には適していますが、価格重視の方は慎重に検討する必要があります。

リースバック

リースバックとは、不動産を売却した後も賃貸としてそのまま住み続けられる制度です。自宅を売却して現金化しつつ、住宅とは賃貸借契約を締結することで、家賃を支払いながら住み続けることが可能です。

高齢者の老後資金対策や、相続対策の一環としても注目されています。しかし、家賃を支払う必要があるため、支払いが滞ると退去という事態になる可能性もあります。家賃を支払い続けるだけの資金がある方には、リースバックがおすすめです。

任意売却

任意売却とは、住宅ローンの返済が困難になった場合に、金融機関の合意を得て市場で不動産を売却する方法です。競売を避け、より有利な条件での売却を目指せます。

競売になると市場価格より大幅に安い価格で処分されるうえ、信用情報にも影響が出ます。一方、任意売却であれば一定の条件下でプライバシーも守られ、生活再建につなげやすくなるでしょう。

ただし、専門的な手続きや金融機関との交渉が必要なため、任意売却に対応できる不動産会社に相談することが重要です。住宅ローン返済に悩んでいる方にとっては、現実的かつ負担の少ない選択肢となり得ます。

仲介での不動産売却を成功させるポイント

仲介による不動産売却を成功させるには、単に不動産会社に任せるだけではなく、売主自身の対策も必要です。価格設定や必要書類の準備など、基本的な要素を押さえておくことで、スムーズな売却につながります。

以下のポイントを押さえておくと、円滑な不動産売却が見込めます。

それぞれのポイントについて解説していきます。

適正な売却価格に設定する

仲介での売却では、物件の価格設定が重要です。価格が高すぎると買い手が見つからず、逆に安すぎると損をしてしまう可能性があります。

相場に合った適正価格の設定においては、不動産会社による査定額や周辺の成約事例を参考にすることがポイントです。また、販売開始後の反応に応じて、柔軟に価格を見直す姿勢も大切です。

価格に現実味があると、購入希望者の関心を集めやすくなり、短期間での売却成功につながる確率が高まります。

売却理由を明確にする

購入希望者にとって、売却理由は信頼性を左右する要素と言えます。「転勤」「住み替え」「資産整理」など、前向きで納得感のある理由を伝えることで、買主は安心感を覚えるでしょう。

逆に、曖昧な説明や答えづらい理由を避ける姿勢が見えると、不安を与えたり、物件の価値を疑われたりするリスクもあります。こうした明確な理由がない売主の不動産には、買い手が集まりにくいです。

そのため、不動産会社との初期相談時点で売却理由を整理しておくことで、広告戦略や購入希望者への対応にも一貫性が生まれ、売却活動が円滑に進みやすくなります。

必要書類を用意しておく

仲介による売却では、売買契約や引渡し時に必要となる書類が多くあります。事前に必要な書類をそろえておくことで、手続きをスムーズに進めることが可能です。具体的には、以下のような書類が必要になります。

  • 登記簿謄本
  • 固定資産税納税通知書
  • 建築確認済証
  • 間取り図
  • パンフレット

ただし、必要書類は売却する物件や買主との交渉において変わるため、不動産会社の指示に従うのが賢明と言えるでしょう。早い段階で書類を整理しておくことで、内覧や交渉が進んだ際にも迅速に対応でき、売却のタイミングを逃さずに済みます。

仲介売却の成否を左右する不動産会社の選び方

仲介による不動産売却では、どの不動産会社を選ぶかによって、売却価格やスピード、手続きのスムーズさが大きく変わります。経験や実績のある会社であれば、的確な価格設定や効果的な販売戦略を立ててくれるため、売却成功の可能性が高まります。

不動産会社を選ぶ際にチェックすべきポイントとしては、以下の4つです。

それぞれのポイントについて解説していきます。

対象エリアの販売実績が豊富かを確認する

不動産会社を選ぶ際には、売却予定の物件が所在するエリアでの販売実績が豊富かどうかを必ず確認しましょう。地域に詳しい会社であれば、地元特有の市場動向や需要層を的確に把握しており、適切な価格設定と効果的な販売が期待できます。

また、地元での販売実績が多い会社は、それまで取引してきた買主とのネットワークも強いため、売却までの期間を短縮できる可能性が高くなります。過去の販売事例などを見せてもらい、具体的な実績を確認することが重要です。

査定額を複数社で比較する

不動産売却前には、複数の不動産会社に査定を依頼し、提示された査定額を比較することが大切です。1社だけでは相場がわからず、適正でない価格で売却活動を始めてしまうリスクがあります。

また、査定額が極端に高い場合は、実際には売れにくい可能性もあるため注意が必要です。こうした極端な査定額を提示する会社は、契約を優先しているか、担当者の実力が不足しているかのどちらかと言えるでしょう。

価格だけでなく、査定根拠や今後の販売計画についても丁寧に説明してくれる会社を選ぶと安心です。

担当者の対応力・説明力をチェックする

媒介契約後の売却活動では、担当者との連携が重要です。販売活動の進捗状況や買主との交渉、価格調整など、売却活動中は担当者とのコミュニケーションが増えます。

そのため、査定の場面や初回相談時の対応を通じて、説明のわかりやすさや誠実さを見極めることが必要になります。また、質問への回答が明確かどうか、リスクや注意点についてもしっかり説明してくれるかを確認することで、信頼できる担当者かどうかを判断できます。

実績だけでなく、売主の立場に立って提案してくれる姿勢があるかも大きなポイントです。

口コミ・評判を調べる

不動産会社の実際の対応や満足度を知るためには、ネット上の口コミや利用者の評判も有益な情報源となります。実際にその会社を利用した売主の声には、広告からは見えないリアルな評価が反映されています。

こうした情報は、会社の実情を知る上でも重要です。Googleの口コミや不動産ポータルサイトのレビュー、地域掲示板などを活用し、良い点だけでなく悪い点も含めて判断材料にするとよいでしょう。

複数の情報を総合的に判断することで、信頼できる会社を選びやすくなります。

山陰エリア(松江市・出雲市・米子市)で仲介による不動産売却におすすめの会社

山陰エリアで不動産を仲介で売却する際には、地域特性を熟知し、実績豊富な会社に依頼することがポイントです。

松江市・出雲市・米子市といった主要都市では、地元の不動産動向を踏まえた的確な提案ができる不動産会社の選定が重要になります。おすすめとしては、以下の2社です。

売却を検討中の方は、それぞれの特徴を比較しながら参考にしてみてください。

ハウスドゥ松江・出雲・米子(西日本ホーム株式会社)

出典元:西日本ホーム

ハウスドゥ松江・出雲・米子を展開する西日本ホーム株式会社は、地域密着型の営業スタイルと、豊富な販売実績を持つ不動産会社です。

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項目詳細
屋号ハウスドゥ 松江・出雲・米子
会社名西日本ホーム株式会社
本社〒690-0049
島根県松江市袖師町2-32
TEL:0852-24-7703
URL:https://www.nn-h.com/
ハウスドゥ 松江〒690-0017
島根県松江市西津田5-1-1
TEL:0852-33-7778
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ハウスドゥ 出雲〒693-0004
島根県出雲市渡橋町3-2
TEL:0853-31-4010
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ハウスドゥ 米子〒683-0804
鳥取県米子市米原7-15-27
TEL:0859-30-3100
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