中古戸建て買取流れとは?メリット・デメリットから相場まで徹底解説

中古戸建ての売却方法には、一般的な「仲介売却」と「買取」という2つの選択肢があります。仲介売却は不動産会社が買主を探して売却をサポートする方法ですが、買取は不動産会社自身が直接物件を購入する方法です。買取の場合、市場での買い手を探す必要がないため、スピーディーな売却が可能になります。

本記事では、中古戸建ての買取について、メリット・デメリットや価格相場、信頼できる業者の選び方など、知っておくべき情報を詳しく解説します。

また、以下の記事では山陰エリア(松江市・出雲市・米子市)の不動産売却をする際のおすすめの会社を紹介しているので参考にしてください。

目次

中古戸建て買取のメリットとデメリット

中古戸建ての買取は、不動産会社が直接物件を購入する方法です。通常の仲介売却と比べてスピーディーに現金化できる反面、売却価格は市場価格より低くなる傾向があります。ここでは買取のメリット・デメリットを詳しく解説します。

スピード売却が可能な買取のメリット

中古戸建ての買取最大のメリットは、売却スピードの速さです。通常の仲介売却では、購入希望者が現れるまで数か月から場合によっては1年以上かかることもあります。一方、買取なら最短で1週間程度での売却が可能です。

具体的なメリットは以下の通りです。

  • 売却期間の大幅な短縮(最短1週間~1ヶ月程度)
  • 買い手が見つからないリスクがない(確実に売却できる)
  • 売れるかどうかの不安から解放される
  • すぐに現金化できるため、次の住宅購入などの資金計画が立てやすい

特に急な転勤や相続した物件の早期処分、住み替えのためのつなぎ資金が必要な場合など、時間的制約がある方にとって大きなメリットとなります。

売却価格が下がる可能性というデメリット

買取の最大のデメリットは、売却価格が仲介売却に比べて低くなる傾向にあることです。一般的に買取価格は市場価格の7~8割程度と言われており、物件によっては5割程度になることもあります。

価格が低くなる主な理由は以下の通りです。

  • 買取業者はリフォーム後に再販するため、リフォーム費用を見込む
  • 再販時の販売リスクを考慮する
  • 業者の利益(粗利)を確保する必要がある
  • 仲介手数料が発生しない分を差し引いて考える

例えば、市場価格が2,000万円の中古戸建ては、買取だと1,400万円~1,600万円程度になる可能性があります。その差額は数百万円にのぼることもあるため、できるだけ高く売りたい方にとっては大きなデメリットです。

ただし、物件の状態や立地条件、買取業者によっても価格は変動します。また、仲介売却では仲介手数料が発生するため、その分を考慮すると実質的な差額は縮まることもあります。

中古戸建ての買取価格の決まり方と相場

中古戸建ての買取価格は、立地条件や築年数、建物の状態など様々な要素から算出されます。一般的に仲介売却の7〜8割程度になることが多いですが、物件の特性によって大きく変動します。ここでは買取価格の決まり方や相場感、価格を少しでも高くするためのポイントを解説します。

買取価格はどのように決まるのか

中古戸建ての買取価格は、基本的に「再販価格 – (リフォーム費用 + 諸経費 + 業者の利益)」という計算式で決まります。買取業者は物件を購入後、リフォームして再販することで利益を得るビジネスモデルのため、この計算式に基づいて買取価格を算出します。

主な検討要素は以下の通りです。

  1. 市場での再販価格
  2. リフォーム・リノベーション費用
  3. 保有コスト
  4. 販売コスト
  5. 業者の利益(粗利益)

買取業者はこれらの要素を総合的に判断し、採算が取れる金額を買取価格として提示します。そのため、リフォーム費用が少なく済み、再販しやすい物件ほど、相対的に高い買取価格となる傾向があります。

一般的な買取価格の相場(市場価格との差)

中古戸建ての買取価格は、一般的に市場価格(仲介売却での想定価格)の60~80%程度と言われています。ただし、物件の条件や地域の不動産市況によって大きく変動します。

以下は市場価格と買取価格の一般的な相場感です。

  • 好条件の物件(立地良好、築浅、状態良好)
  • 平均的な物件(一般的な住宅地、築10~20年)
  • 条件の悪い物件(立地不良、築古、要リフォーム)

また、買取価格は仲介手数料がかからない点も考慮する必要があります。仲介売却では3%+6万円(税別)の仲介手数料が発生するため、実質的な手取り額の差は縮まります。

買取価格に影響する戸建ての条件

買取価格には様々な要素が影響しますが、特に以下の条件が大きく影響します。

  1. 立地条件
  2. 建物の状態
  3. 再販のしやすさ

買取業者は再販を前提に査定するため、「一般的な購入者に好まれる条件」であるかどうかが重要なポイントとなります。個性的でも魅力的な物件であっても、マーケットが限定される物件は買取価格が低くなる傾向があります。

買取査定時のチェックポイント

買取査定を依頼する際は、以下のポイントに注意することで、より適正な査定額を引き出せる可能性があります。

  1. 必要書類の準備
  2. 物件の整理・清掃

買取査定は無料で行っている業者がほとんどですので、複数社に依頼して比較検討することをおすすめします。また、買取と並行して一般的な仲介売却の査定も受けることで、適正な市場価格の目安を知ることができます。

信頼できる中古戸建て買取業者の選び方

中古戸建ての買取では、信頼できる業者選びが非常に重要です。適正価格での買取を実現するためには、複数業者からの査定比較や業者の実績確認が欠かせません。また、買取専門業者と仲介業務も行う不動産会社ではアプローチが異なります。ここでは信頼できる買取業者の選び方と、注意すべきポイントを解説します。

買取業者選びで注意すべきポイント

信頼できる中古戸建て買取業者を選ぶためには、以下のポイントをチェックすることが重要です。

  1. 公式な免許・資格の確認
  2. 実績と経験
  3. 会社の信頼性
  4. 買取後の計画
  5. 透明性

特に重要なのは、宅地建物取引業者としての正式な免許を持っているかどうかです。無免許業者との取引はトラブルのリスクが高いため、必ず免許番号を確認しましょう。国土交通省の「宅地建物取引業者票」検索サイトで確認することができます。

複数の買取業者から査定を取るメリット

中古戸建ての買取では、複数の業者から査定を取ることが非常に重要です。そのメリットは以下の通りです。

  1. 適正な相場観を把握できる
  2. 査定額の差を活用した交渉ができる
  3. 業者の対応や専門性を比較できる
  4. 各社の強みや特色を把握できる
  5. より高額な買取につながる可能性がある

複数の業者に査定を依頼する際のポイントは、同じ条件で比較することです。可能であれば同じ日に査定してもらうか、近い日程で依頼し、物件の状態に変化がない状態で比較することが望ましいでしょう。

一般的には3〜5社程度に査定を依頼するのが適切です。多すぎると対応が大変になりますが、少なすぎると比較検討が難しくなります。

買取専門業者と不動産仲介会社の違い

中古戸建ての買取業者には、大きく分けて「買取専門業者」と「仲介業務も行う不動産会社」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合った業者を選ぶことが重要です。

どちらが良いかは一概に言えませんが、早期売却を最優先するなら買取専門業者、選択肢を広げたいなら仲介業務も行う不動産会社という選び方もあります。理想的には、両方のタイプの業者から査定を受けて比較検討することをおすすめします。

悪質な買取業者を見分けるための注意点

残念ながら、中古戸建ての買取市場には悪質な業者も存在します。以下のような特徴や行動が見られる場合は注意が必要です。

  1. 極端に高い査定額を提示する
  2. 契約を急かす
  3. 説明が曖昧または不十分
  4. 手付金や申込金を要求する
  5. 書面での提示を渋る
  6. 会社情報が不明確

買取は仲介売却に比べてシンプルな手続きですが、だからこそ業者選びが重要です。時間をかけて慎重に選ぶことで、トラブルを未然に防ぎ、満足のいく取引を実現しましょう。

中古戸建て買取の流れと必要な準備

中古戸建ての買取は、査定依頼から契約、決済までスムーズに進みますが、適切な準備が重要です。必要書類の事前準備や査定時のポイントを押さえることで、トラブルなく売却を完了させることができます。ここでは買取の具体的な流れと、各段階での準備や注意点を時系列に沿って解説します。

買取依頼から現金化までの流れ

中古戸建ての買取は、以下のような流れで進みます。仲介売却と比べて、手続きがシンプルで期間も短いのが特徴です。

【STEP1】買取査定

【STEP2】訪問査定

【STEP3】買取価格の提示・交渉

【STEP4】買取業者の決定・買取申込

【STEP5】物件調査・買取契約

【STEP6】決済・引き渡し

【STEP7】所有権移転登記

全体の所要期間は、最短で2週間程度、通常でも1ヶ月程度で完了します。仲介売却の平均的な期間(3~6ヶ月)と比較すると、大幅に短縮されることがわかります。特に買取業者によっては「即日現金化」「スピード買取」などのサービスを提供しているケースもありますが、適正価格での売却を考えると、複数社の比較検討に時間をかけることをおすすめします。

買取に必要な書類と準備するもの

中古戸建ての買取をスムーズに進めるためには、必要書類を事前に準備しておくことが重要です。以下に主な必要書類をまとめました。

  1. 権利証明関連
  2. 物件情報関連
  3. 本人確認書類
  4. ローン関連(住宅ローンがある場合)
  5. 建物関連書類
  6. 設備・修繕関連

これらの書類はすべて揃っていなくても買取は可能ですが、特に権利関係を証明する書類(権利証や登記事項証明書)と本人確認書類は必須です。書類が多く揃っているほど、物件の状態や履歴が明確になり、適正な査定につながる可能性があります。

ただし、買取の場合は仲介売却のように完璧な清掃や片付けは必要ありません。基本的な構造や設備の状態が確認できる程度の整理整頓で十分です。

買取契約時の注意点

中古戸建ての買取契約を結ぶ際には、以下の点に注意することで、トラブルを防ぎ、安心して取引を進めることができます。

  1. 契約内容の確認
  2. 譲渡する範囲の確認
  3. 契約不適合責任(瑕疵担保責任)の確認
  4. 決済・引き渡し条件の確認

買取契約は一般的な不動産売買契約に比べてシンプルですが、重要な法的手続きには変わりありません。不明点や不安点は事前に解消し、納得した上で契約を進めることが大切です。特に悪質な業者による「買い叩き」や「契約後の値下げ要求」などのトラブルを避けるためにも、信頼できる業者選びと契約内容の確認が重要となります。

山陰エリア(松江市・出雲市・米子市)で不動産売却する際のおすすめの会社

山陰エリアには多くの不動産会社がありますが、ここでは特に評判の良い会社を紹介します。それぞれの特徴を理解し、ご自身のニーズに合った会社を選びましょう。

ハウスドゥ松江・出雲・米子(西日本ホーム株式会社)

出典元:西日本ホーム

松江市、出雲市、米子市の3都市に営業拠点を持つハウスドゥ松江・出雲・米子は、山陰エリア全体をカバーする広範なネットワークが特徴です。物件情報の共有システムにより、広いエリアからの購入希望者に物件をアピールできる点が強みとなっています。

項目詳細
屋号ハウスドゥ 松江・出雲・米子
会社名西日本ホーム株式会社
本社〒690-0049
島根県松江市袖師町2-32
TEL:0852-24-7703
URL:https://www.nn-h.com/
ハウスドゥ 松江〒690-0017 
島根県松江市西津田5-1-1
TEL:0852-33-7778
URL:https://www.housedo-matsue.jp/sell
ハウスドゥ 出雲〒693-0004 
島根県出雲市渡橋町3-2
TEL:0853-31-4010
URL:https://www.housedo-izumo.jp/sell
ハウスドゥ 米子〒683-0804 
鳥取県米子市米原7-15-27
TEL:0859-30-3100
URL:https://www.housedo-yonago.jp/sell

独自の査定メソッドにより、物件ごとの特性や立地条件を詳細に分析し、市場価値を適切に評価します。また、物件調査の段階から売却完了まで一貫した担当者が対応するため、細やかなフォローが期待できます。特に複数エリアでの住み替えを検討されている方には、広域連携によるワンストップサービスが好評です。

また、以下の記事ではハウスドゥ 松江・出雲・米子について口コミや特徴について書いているので参考にしてみてください。

カチタス出雲店・米子店

出典元:株式会社カチタス 出雲店・米子店

戸建住宅の買取に特化したカチタスは、出雲店と米子店を拠点に山陰エリアで活動しています。中古住宅の再生・流通に力を入れており、従来の不動産仲介とは異なるアプローチで住宅の売却をサポートします。

項目詳細
会社名株式会社カチタス
出雲店〒693-0012 
島根県出雲市大津新崎町1-24-1 有藤テナント1FA
TEL:0120-945-772
URL:https://home.katitas.jp/shop_info/82
米子店〒683-0845
鳥取県米子市旗ヶ崎7-14-12 1F1号室
TEL:0120-870-521
URL:https://home.katitas.jp/shop_info/78

買取専門会社ならではの特徴として、買い手を探す必要がなく、内覧対応や価格交渉などの煩わしさから解放されるメリットがあります。特に築年数が経過した住宅や、相続物件、リフォームが必要な物件など、通常の販売ルートでは難しいケースでも対応可能です。状況に応じて複数の選択肢から最適な売却方法を提案する柔軟性も評価されています。

また、以下の記事では株式会社カチタス 出雲店・米子店について口コミや特徴について書いているので参考にしてみてください。

まとめ

中古戸建ての売却方法として、買取は「スピードと確実性」を重視する方に適した選択肢です。本記事では、買取のメリット・デメリットから価格相場、業者選びのポイントまで幅広く解説しました。

中古戸建ての売却方法は、物件の状態や自分の状況、優先事項によって最適な選択肢が異なります。買取は「早く確実に売りたい」という方に適した選択肢ですが、「少しでも高く売りたい」という方には仲介売却の方が向いている場合もあります。

最終的には、複数の選択肢を比較検討し、自分の状況に最も合った方法を選ぶことが重要です。本記事が中古戸建ての売却を検討している方の参考になれば幸いです。

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